終わらないギャン泣き、真夜中の孤独と不安、何かが切れて娘を持ち上げ‥

りのぱぱです

今でこそ僕はシングルファザーなりたての頃とくらべ自分の体調や精神面の管理ができるようになったほうだと思いますが、離婚した直後は人事異動で業務内容が変わったり片親で育児スタートという様々な環境の変化もあって心身ともに限界が来たことがありま

育児をしていると耐え難いストレスに見舞われることがあります

そしてその怒りがピークに達したとき思わず手を挙げてしまうこともあるかもしれません

僕は育児の最大の敵は疲れとストレスだと考え、子育てにおいて親のメンタル面も体力的な疲れも絶対にケアが必要だと確信しました

今回はそのきっかけにもなった〝ある真夜中〟の出来事を書こうと思います

端的に言うと娘を床に叩きつけようとした話です

離婚しシングルファザーになった当初

シングルファーザーなりたてのころ僕は「娘を手塩にかけて大切に育てよう」「多少の犠牲を払ってでも子供は絶対に幸せにする」と一念発起していました

りのぱぱブログ

  子供が生まれる前と子供が生まれたあとの理想と現実のギャップを感じる人は多いのではないでしょうか 僕も子供が生まれる前は外で他の人の育児の仕方を見て〝こんなやり方はありえない〟など考えたりもしましたが今となってはあの時の親御さん[…]

この記事でも書いていますが僕が離婚する前は仕事に没頭し育児に関しては嫁に任せきりとなっており、婚姻中は子供との距離がなんだか遠く感じていました

その穴埋めをするかのように保育園が決まるまでの間は当時1歳の娘を毎日公園に連れて行き親子の時間を満喫し、それはそれはとても楽しい時間を過ごしていました

絶対に娘を幸せにするんだ!自分1人でも何とかなる!それが親としての義務であり子供を授かった以上は絶対に果たさなければいけない責任!と確信していました

保育園が決まるまでの間、会社には事情を理解していただき無期限で休みを取ることができたので慣れないことはたくさんあるものの育児ストレスとはまるで無縁の生活でした

それから保育園は案外すぐに決まり職場にも復帰しましたが残業は今後一切できないことを伝え時間の融通がきくということで、ちょうど新しく立ち上げる部署へ異動することに。

同じ会社といえど環境はガラっと変わり覚えなければいけない知識やフローの違う業務内容を必死に覚えながら家に帰れば育児をおこない忙しくも充実した毎日です

ですがおそらく体には疲れが溜まっていたんでしょう

暗い寝室の終わらない夜泣き

夜泣きが連日続き毎晩寝ているところに娘の泣き声で目が覚めます

すぐに起き上がり娘を抱っこし暗い寝室の中を歩き回り30分もすれば娘は眠り、起こさないようそーーーっと布団に寝かせて自分も寝る

ゆっくり眠れないのは少し辛かったですがこれも子育てにおいてとらなければいけないことだと思い毎晩夜泣きの対応をしていました

夜泣きをしても抱っこして歩きまわる程度で寝てくれるのならまだマシなほうです

ある日の晩泣き方がいつもと違いました

悲鳴のような夜泣き。抱っこをしようとしても暴れ回り全力で拒絶反応される。まるで娘が僕を全否定しているかのようないわゆるギャン泣きがたまに起こります

その日はギャン泣きでたたき起こされました。たしか娘から顔面へかかと落としを喰らって起きたはずです

いつものように抱っこしようにも暴れて抱っこができない

抱っこをしても暴れ続けていつものように背中をポンポンと叩いて歩き回ることもできない

すぐに疲れてくれるかと思いきや全くおさまりません

なにひとつ通用しないギャン泣き

娘が全力で僕のことを拒否してるかのように泣きわめいて全身で暴れ回っています

暗い部屋で娘と2人きり、時間は深夜2時ごろ、悲鳴のような泣き声が部屋中に響き渡り耳が痛い状態です

オギャーオギャーと終わらない泣き声は不安と恐怖を激しく駆り立てこちらまでパニックになりそうです

押しても押しても鳴りやまない目覚まし時計のようにいっこうに止まりません

なんで泣き止まないの?なにか恨みでもあるの??パパのこと嫌いなの???いったいなんなの????

僕の中で何かがプツンと切れました

極限まで追い込まれた人間は子供の泣き声すら聞こえなくなるようです

暴れる娘を抱え両手で持ち上げ、しばらく床を見つめ続けハッと我に返り、膝から崩れました

本当に紙一重だったかもしれません

あれだけ娘を幸せにしてやると意気込んでいたのに自分のやっていることが自分自身でも信じられず死にそうなくらい悲しくなりました

何呼吸かおいて冷静さを取り戻し、時間はかかりましたがその晩はなんとか娘を寝かせることができました

人には必ず限界がある

人には必ず限界があります

精神的にも肉体的にも

子供のために頑張るという気持ちとても素晴らしいと思います。僕も子供が成長するまでの間、寄り添ったり支えになったりできることは全てしてあげたい

でも、親も人間です

休みなく頑張り続ける事は不可能です

無理に無理を重ねた結果、かけがえのない子供に怒りを爆発させてしまうことも十分に起こり得ます

喜怒哀楽を備えた人間であれば誰しもがその可能性を背負っていると断言できます

育児のコツは自分の休み時間をうまく作ることです

辛いときは辛い!と言いましょう

命を育てることは簡単なことではありません

SNSでも信頼できる友人でも親でも親戚でも保育園の先生でも誰でもいいです

わかりあえない人に合わせる必要は全くありません

育児ってなんか登山っぽい(したことないけど)

小学校以来したことはありませんが育児は登山に似ています

長い長い道のり、まるで雲の上の山頂を目指しているかのようにゴールが見えなくなる時もあります

天気は変わりやすく思うようにいかない時もありますがそれでも途中でやーめた!はできません

登山家は適度に休憩を入れ常に自分の体調と向き合います

たとえ片親であったとしても子供を一切誰の手も借りずに一人きりで育てる事は不可能だと思います

僕は今、ようやく少し景色の良いところまで登ってきたくらいでしょうか

これからさらに時間を重ね、いろんな人に支えられながら見えない山頂を目指していきます

どんどん景色が広がっていくと考えるととても楽しみです

辛くて当たり前だと思う必要はない

育児が辛いか楽しいか、それはその人の考え方と行動に大きく左右されると思います

健全な育児は健全な精神状態のうえで成り立ちます

辛いことや大変なことも多いのが育児ですが結局、子供の笑顔に癒されて成長を実感したら感動してトータルすれば楽しいです

パパー!みてー!と踊りだしたら一緒に踊って、保育園で覚えたうたを歌いはじめたら一緒に歌って、パパありがとう(o^―^o)と笑顔を見せたら負けないくらい僕も笑顔でどういたしまして!

今つらくてシンドくても必ず喜びや楽しさを子供と共有できる日がやってきます。そしてだんだんその割合は多くなってくると思う

今回この記事を書いた目的は育児の辛さを当たり前のことだからと無理しすぎないでほしいなと思ったのと、怒りのあまり子供にあたってしまった経験があったとしても決して親失格だと思わないでほしいと思ったからです

親失格だと思ったなら、親失格ではありません。なんとも思わなかったらちょっと問題だわ

子供にとって親の代わりはいません

無理がたたって心や体を壊してしまえば一大事です

自分の心と体の声は自分にしか聞こえません

ご自身の体を大切にしてあげて下さい。それが結果的に子供のためにもなります

一瞬でも子供を愛せなくなるほど頑張る必要はありません

りのぱぱでした

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